予防接種の予約
当院では生後2ヶ月での予防接種デビューをお勧めしています
*B型肝炎ワクチンは大人の方にもお勧めしています
最近になり、日本では予防医療が進み、次々と新しいワクチンが認可されています。
どのワクチンを、いつ打つのか、混乱も多い事でしょう。
さらに、子どもの場合は、綿密な計画をたてたとしても、風邪をひいてしまったときなどに、ワクチン接種を延期した場合、打つタイミングわからなくなってしまうことがあります。
当院では、その患者様に合わせ、さらにご家族のご予定も確認しながら、
一つずつ丁寧にワクチンの予定を組み立てていきたいと考えております。
予防接種は、主に月火木金の14:00~15:00に予約制で行っています。この間は風邪の患者さんなど、一般診療の方はこられません。
*2014年9月1日より、9:00〜11:30、15:00〜18:00の枠を若干名分新設しました。こちらは一般診療と平行して行います。
完全予約制となっておりますので、
詳しくは
予約システム、もしくはお電話にてご相談ください。
当院の勧める予防接種スケジュール 〜生後2ヶ月の予防接種デビュー〜
2ヶ月 |
- ロタウイルスワクチン 1回目
- B型肝炎ワクチン 1回目
- Hibワクチン 1回目
- 肺炎球菌ワクチン 1回目
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3ヶ月 |
- ロタウイルスワクチン 2回目
- B型肝炎ワクチン 2回目
- 4種混合ワクチン 1回目
- Hibワクチン 2回目
- 肺炎球菌ワクチン 2回目
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4ヶ月 |
- ロタウイルスワクチン 3回目
- 4種混合ワクチン 2回目
- Hibワクチン 3回目
- 肺炎球菌ワクチン 3回目
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5ヶ月 |
- 4種混合ワクチン 3回目
- BCG*
*BCGが集団接種でない地域在住の方は同時接種が可能
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6ヶ月 |
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10ヶ月 |
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1歳 |
- MRワクチン 1回目
- 水痘ワクチン 1回目
- おたふくワクチン 1回目
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1歳1ヶ月 |
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1歳3ヶ月 |
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3歳 |
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3歳1ヶ月 |
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4歳 |
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小学校入学前年 |
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9歳 |
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11歳 |
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ロタウイルスワクチン 〜重症化ゼロを目指して〜
ロタウイルスとは?
- ロタウイルスに感染すると胃腸炎を発症する。
一般的には嘔吐から始まり、下痢に移行する。
下痢は3〜9日続くとされている。発熱も伴うことがある。
- 冬から春にかけての流行がみられる。
- 乳幼児の胃腸炎としては重症化しやすい。
- 乳児では10人に1人程度入院する。
- 希に脳炎に移行する。脳炎の予後はとても悪い
ロタウイルス胃腸炎の治療法
- 特効薬はない。
整腸剤や吐き気止めなどでの対症療法での治療となる。
- 脱水になりやすいため、こまめな水分補給が重要。
ロタウイルスの感染力
- ロタウイルスは、吐物や便に含まれており、環境に強く、10日間生き延びることもある。
- 石けんや消毒用アルコールでは殺菌できない。
- 1gの便に約1兆のウイルスが含まれる。
- 口腔内に1~10個ウイルスが入ると、感染が成立する。
- →手洗いなどだけでは、予防することができない。
ロタウイルスワクチン
- WHO(世界保健機構)が接種を推奨している。
- 2種類あり、いずれも経口接種(飲むワクチン)。
ロタテック(5価ワクチン) 生後6週〜32週までに3回接種
ロタリックス(1価ワクチン) 生後6週〜24週までに2回接種
- 他のワクチンとの同時接種が可能。
- 副作用として腸重積があげられるが、生後早い時期に接種を開始すると、発症しにくいとされている。
そのため、当院ではなるべく早い時期からの予防接種開始をお勧めしている。
B型肝炎予防接種 〜感染者ゼロを目指して〜
B型肝炎とは
- B型肝炎ウイルスの感染によって引き起こされる
- 4歳までに感染すると、ほぼ100%キャリア*になる
- 大人では、キャリアになる確率は約25%
- キャリアのうち、約10%が慢性肝炎に移行する
- 慢性肝炎→肝硬変→肝がんの経過をたどる
*キャリアとは「ずーっと感染している状態」のこと
B型肝炎の疫学
- 約100人に1人がB型肝炎のキャリア
- そのうち、90%は無症候性キャリアであり、自分がB型肝炎に罹患していることに気がついていない
- キャリアの約10%が慢性肝炎に移行する
- 無症候性キャリアからも、感染拡大するため注意が必要
B型肝炎の感染経路
- 一般的には、輸血、針刺し事故、母子感染(出生時の産道出血による)など、血液を介して感染する
- しかし、近年、唾液、汗、涙などでも感染することが判明
*ある保育園では、キャリアの幼児1人からクラス全員に感染し、担任にも感染したという報告がある
*その他、相撲部、レスリング部などの部活動で感染したという報告もある
B型肝炎にかからないためには
- ワクチン接種が有効
- 大人も子どもも、合計3回接種する
(1回目と2回目の間隔は4週間、2回目と3回目の間隔は20週~24週間)
- 2ヶ月から接種可能、以降何歳でも接種できる
- 1992年にWHO(世界保健機構)は、すべての出生児にB型肝炎ワクチンを接種するこを推奨しています。
*定期接種していない国は、日本、イギリス、北欧の一部のみ!
日本でも、早期にB型肝炎ワクチンが定期接種化され、「ユニバーサル・ワクチン」になることを願うばかりです。
是非、B型肝炎予防接種を!
- B型肝炎ワクチンは、世界初の「がんを予防できる」ワクチンです。
なるべく早い月齢での接種をお勧めします。*当院では2ヶ月からの接種を推奨
- 大人の方への接種もお勧めしています。
- 他のワクチンとの同時接種も可能です。
- 当院では、1回5,000円(税抜き)となっています。
予防接種価格について
価格はすべて税込み価格で一回分の価格です。
インフルエンザ |
- 18歳未満 2,500円
- 18歳以上 3,000円
※当院は全年齢で2回接種を推奨しています。
※2回目は一律2,000円です。
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その他の予防接種について |
- ヒブ髄膜炎 8,650円
- 小児用肺炎球菌 10,800円
- B型肝炎 5,400円
- 不活化ポリオ 10,800円
- 三種混合 3,850円
- 二種混合 3,850円
- ロタリックス 14,050円
- ロタテック 9,450円
- 日本脳炎 5,400円
- 麻疹 5,400円
- 風疹 5,400円
- BCG 5,400円
- MRワクチン 10,800円
- 水痘(みずぼうそう) 7,600円
- おたふくかぜ 5,400円
- 子宮頸がん、ガーダシル、サーバリクス いずれも 16,200円
- 肺炎球菌ワクチン(13価) 10,800円
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水痘ワクチンの定期接種化について
2014年の10月1日から、水痘ワクチンが定期接種化され、無料で接種出来るようになります。
インフルエンザワクチンや、他のワクチンとの同時接種も可能です。
- 1〜3歳:3ヶ月以上の間隔を空けて2回
- 3〜5歳:1回 *今年度中に限ります!
対象外
- 既にみずぼうそうに罹患した方 ・既に水痘ワクチンを接種した方
- *1〜3歳で1回接種している方は、2回目が定期接種として接種可能です
- *3〜5歳で1回接種している方は、接種対象外です
5歳の誕生日が近い方は期間が限られますので、ご注意下さい!
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